
今回は真鍮風金物と塗り壁材のサンプルをご紹介致します。
まず金物です。
幅が細い金物が製作したサンプルです。こちらはステンレスに真鍮イブシ加工風の塗装を施しました。
大判の切り板と近似色になるように色味を調整しました。
サンプル製作するにあたり見本となった切り板です。
PHL(パーマネントヘアーライン/バイブレーション)+硫化イブシ+クリアー / KIKUKAWA
硫化イブシとは銅合金(黄銅・真鍮、ブロンズ・丹銅、銅)の色調経年変化を職人技で再現する仕上げ方法です。
今回は真鍮+イブシ加工ということもあり、真鍮の独特なゴールドの色味と、
硫化イブシのエイジングの表現がとても難しかったです。
こちらも真鍮風の塗装サンプルですが、イブシ加工風ではない為ナチュラルな仕上がりです。
ステンレスにカラークリア塗装を施しています。
真鍮とは銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものを指します。
亜鉛の割合により色の濃淡に変化がある金属です。
デザイナーさんに仕上がりのイメージに合うベストなものを選んで頂きたく、
色味違いで3パターン用意致しました。
続いて塗り壁材のサンプルです。
意匠性塗材:ジョリパッド 不燃JQ-200 T1401 トラバーチン調 / AICA
実際に現場でステンレスゴテと左官ブラシを使い、表面の柄の強弱や
目の粗さ・細かさなどを調整していきます。
遠目からのお写真だと分かりにくいですが、サンプルと同じパターンで仕上がっています!
こちらはモルタル風塗装のサンプルです。
調色が可能なので、顔料を調整することで色の表現が無限に広がります。
色の展開がかなり豊富ではありますが、施工エリアの雰囲気に合うベストなもので
仕上げなくてはいけません。
イメージパースや色味を合わせたい壁クロス材などの資料を確認し、
ベースとなる色味については日本塗料工業会の色見本帳でしっかり確認します。
最後にモルタル左官のサンプルです。
モルタルとは簡単に言うとセメントと砂を水で練ったものです。
左官とはモルタルや壁土などを使い、建築物の床や壁を塗り固める工事を指します。
モルタル風塗装で使用する道具は、主にローラーやスプレーガン(吹き付け)などです。
左官では主にコテですが、そのコテにも多くの種類があり、職人のコテの使い方によって
デザインは自由自在。質感や立体感を出し、オリジナリティにあふれた表現が可能です。
今回は表面の粗さの違いでいくつかパターンを変えてサンプルを作成しました。